恐怖の黄山登山


昔テレビの画面で見た黄山の映像は
雲海の上にいくつもの剣の先のような鋭い峰が
ドラマチックに突き出していました。

墨絵のような幽玄に満ちた幻想的なものでした。

「世の中に実際にこのような風景があるのかしら」

それ以来その光景が目に焼きついていましたが
行こうと思う気持ちさえあれば行けるものだとわかっていても
実際に来られるとは思っていませんでした。

あれこれ考えないでふと思い付きで
「行ってみよう!」と思ったとき
これまで行けなかったところへすっ飛んでいます。

頭であれこれ考えるよりも
行動を起こすことの大切さを感じています。


翌日はあいにくの雨模様。
墨絵のような雲海の中の峰の林立は
気象条件が合わないと見られないとのこと。

年間でもあまりないので諦めてはいましたが
残念!



雨はほどなくやみましたが
超キツイ石段の連続。



柵の外はふかーい谷底。
恐くて崖肌にへばりついています。

恐怖の黄山登山

こんな道ばかりじゃないの
と文句ばかり。



この写真を撮ってもらうときは
石段の下が空っぽだとはまったく思いませんでした。

崖をくりぬいて石段を設置してあるから
下は岩に支えられているとずっと安心していました。

わかっていたら絶対にこの石段は
登らなかったはず・・・

知らぬがホトケ。

黄山の恐怖の石段

ほら、あんなに突き出している!

年間300万人の人がここに乗るわけでしょ。
いつかは重みで落ちる?

黄山の恐怖の石段

このようなところも。
これなら超安心!




またぁ・・・



崖下を撮りたかったのに
恐くて柵のそばへはいけないので
中途半端な写真。




どこまで続く・・・









安全な石段で休む人たち。



これに乗っている恰幅の良いオジサンがいました。
担ぐ人の顔を正視できませんでした。

オジサンは満足そうにニコニコ笑っていました。




ところどころにあるルート標識。



このようなところへ
中国の団体さんが大挙して来ると
もう大変。

柵側では弾き飛ばされるかもしれないので
池側にへばりついていました。

池なら落ちても助かりそう。




めずらしくちょっと広めのスペース。



鍵をこのようにすると恋愛成就できるとか。

これをアップするすこし前にテレビのトピックスで
フランスのどこかの橋にも同じような状況が現れ
ロマンチックだ、いや見苦しいと議論が起こり
撤去騒ぎを報じていました。

結末はどうなったのかしら。



外見はきれいなトイレもありましたが
問題は内にあり。




有名な「団結松」

黄山の団結松

松が団結しているからだそうで
これがそのお墨付き。




眺めの良いところには・・・



これがあります。
日本人にもわかりやすいですね。




今度は長い下り。

黄山の石段


うまくバランスを保っているようです。



この崖を回り込めばロープウエイの駅に出ます。

最後になってこの写真を撮るとき
ようやく石段の下がからっぽで支えがないのに気がつき
愕然。

ここを通りたくないとダダをこねて
オットとガイドさんになだめられ説得されて
ようやく崖をにへばりつきながら歩きました。




ロープウエイの駅の上。



すれ違うゴンドラを撮りながら
その姿にわが身を重ねまたしても恐怖!

黄山のロープウエイ



HOME INDEX TOP NEXT