エル・ラ・シディア＆エルフード 予定になかった　エル・ラ・シディア 今回の旅行の最大の目的はサハラ砂漠。 その拠点の町はエルフード。 フェズからまっすぐ南下しますが 距離があるためフェズとエルフードの中間 ミデルトで宿泊予定。 モロッコには珍しいヨーロッパ風の保養地 イフレンまでは順調でしたがどこで間違えたのか 夕刻にたどり着いた町はエル・ラ・シディア。 フェズを抜けるとこのような道中が続きます。 その間、会う車も人も皆無。 専用道路のような錯覚に陥ります。 ときどき羊の群れがいます。 かなり走っても人家が見えないので 誰が飼っているのかと疑問も。 広い国土の他の国でも同様でしたが。 アラビア語の文字は読めません。 ドライブの際は地図は大抵その国の全国版のみ。 主要道路か幹線道路しか書いてないのが泣き所。 現地ではたくさんの道路が走っていて 迷うことがたくさんあります。 誰かに聞けるときは良いのですが 人家のないところは恐怖！ ときおり村落が出現しますがポツンポツン。 ドライブ中は例外なく窓の中から「流し撮り」 写真を撮るためにわざわざ車を停めません。 （停めてくれない） 必ず後から後悔しますが なぜか同じことの繰り返し。 小さな町。 どうしたの？ 異邦人に顔を見せるは断固拒否？ めずらしく川があります。 次の山の山肌全体に白いものがたくさん見えました。 猛スピードの車中から目を凝らすと どうやら紙屑等のゴミのようです。 周囲は人家のない道がどこまでも続いています。 ちょっと信じられない光景。 猛スピードで通り抜けてから 「証拠写真を撮ればよかった」 ちょっと戻れば撮れるのに 面倒くさい写真は撮らないのが私流？ これまでとは違う家の感じです。 道理でモロッコには珍しい ヨーロッパ風のリゾート地イフレンです。 前方の道路沿いには瀟洒な家が立ち並び 池のある公園などもあります。 たしかに他では見かけないものです。 それから延々とドライブが続きます。 ミデルトを目指し町らしきところにたどり着く。 なにかがちょっと違うような・・・ 町の人に聞くと 「エルラシディア」 「えーっつ！。今からミデルトへ行くの？」 「いや、無理。この町に泊まろう。 この町はフェズからエルフードまでの 三角形の二辺を走ることになります。 「ちょっとだけの遠回りさ」ということです。 ついでに町の様子も見ちゃえ！ 探し当てたホテルは四つ星。 ホテルのレストラン。 ４月はシーズンオフ？ 宿泊客は私たちだけ！ これは朝食。 夕食は撮るのを忘れました。 エルフードを目指す エルラデシアを抜けると珍しくオアシスを発見。 観光客なのでしょうか？ オットがうるさく「そこに立て！」と命令。 シブシブ立ち「風が強いから早くして！」 ツマも負けずに言い返します。 お互いに命令し合うのが我が家の旅の常識？ オアシス沿いに南下します。 ときどき地図で確かめますが 全国地図はあまりにもおおざっぱ。 川のあるところ湖あり。 モロッコと聞くとカスバ。 忘れたころ町がｈｙっこり現れます。 町を抜けると空模様が怪しくなりました。 空模様が怪しいのは砂漠に近づいた証拠。 曇天にみえるのは砂嵐のせいです。 写真ではこれだけの範囲ですが 実際は周囲のすべてがかすんで茶色一色。 恐怖感が募ってきます。 前のトラックを見失わないように必死でくっついて。 だんだんひどく濃くなってきます。 脂汗を滲ませながらたどり着いた町は 「どこ？」聞きたくても猛烈な風と砂で 車から降りられません。 かなり小さな町なので「エルフードはもっと大きくない？」 と言いつつ通り過ぎましたが町の外は 茶色一色でその先は見えません。 諦めてすごすごと引き返しホテルを確保すると なんとこちらが「エルフード」でした。 日本人のツアーが使うらしいホテルは とても大きなホテルですが閑散としています。 以前はこの町が砂漠ツアーへの拠点でしたが 今では35キロ先のもっと小さなメルズーガ村が 拠点としてより砂漠に近く人気があるようです。 そのせいでしょうか？ ホテルの玄関の脇に車を駐車しましたが 車から降りてホテル内に駆け込む数秒の間に 砂まみれになりました。 台風並みの強風に砂漠の砂が吹き飛ばされ 体験しないとわからない強烈なものです。 ここに暮らす人たちの苦労が思いやられます。 外は砂嵐が吹きまくり ベランダにも厚く砂がたまっていました。 実際はとても広いレストランですが カメラアングルのせいです。 この日の宿泊客は私たちと 子供を連れた若いモロッコ人夫婦だけ。 名物料理はまあまあでした。 広いレストランはあまりにも静かすぎて 適度にお客がいないと雰囲気はいま一つ。 　HOME　INDEX　TOP　NEXT